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2020.07.31

(Vol.6)カネカ簡易DNA抽出キットversion 2とLAMP法を組み合わせで、大麻草のカンナビス・サティバ(C. sativa)検出の迅速化を可能にしました。

「カネカ簡易DNA抽出キットversion 2」、「カネカ温調機能付き吸光度計MyAbscope」 が、以下の論文に掲載されました。

<論文情報>
Improved On-Site Protocol for the DNA-Based Species Identification of
Cannabis sativa by Loop-Mediated Isothermal Amplification
M. Kitamura et al., Biol. Pharm. Bull., 41, 1303–1306 (2018)

<論文の概要>
大麻草のカンナビス・サティバ(C. sativa)は、様々な目的において世界中で栽培されていますが、栽培および所有することは多くの国で法律により規制されているため、正確な検査方法が必要です。以前、等温核酸増幅法(LAMP法)を利用したC. sativaの同定法を報告した通り、LAMP法はC. sativaのオンサイト検出に使用できます。以前のプロトコルはサンプリングから検出までに約90分かかっていましたが、本研究では、「カネカ簡易DNA抽出キットversion 2」「カネカ温調機能付き吸光度計MyAbscope」 を用いた30分で検査が完了できるオンサイト向けプロトコル(本プロトコル)を報告します。

「カネカ簡易DNA抽出キットversion 2」を用いて10分程度で大麻草のDNAを抽出した後、本プロトコルでは最適条件下(63℃)において、LAMP反応により20分以内にC. sativaの判定が完了しました。精製DNA10 pgから検出できる感度を有しています。C. sativaの特異性は、C. sativa(20株)および他のサンプル(50株)を評価することにより確認しました。「カネカ簡易DNA抽出キットversion 2」を用いた本プロトコルを採用することで、たった30分でDNA抽出から検出までを可能にし、葉・茎・根・種子およびC. sativaの抽出物に由来する樹脂など、様々な植物の部位からC. sativaを判別することができました。
DNA抽出から検出までを1台で完結できるポータブル装置(カネカ温調機能付き吸光度計MyAbscope) を使用して本プロトコルを行うことで、現場での検出に使用でき、C. sativaの規制に貢献することが期待されます。

 本論文では、「カネカ簡易DNA抽出キットversion 2」を用いて簡便に大麻草のDNAを抽出し、「カネカ温調機能付き吸光度計MyAbscope」を用いることで、LAMP反応を実施してカンナビス・サティバ(C. sativa)を検出しております。

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