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2022.03.31

(Vol.21)カネカ オミクロン株、ステルスオミクロン株を識別するPCR検査キットを発売

—1回の検査でオミクロン株2系統とデルタ株を同時に識別—

 株式会社カネカ(本社:東京都港区、社長:田中 稔)は、新型コロナウイルスのオミクロン株(BA.1系統)とステルスオミクロン株(BA.2系統)、およびデルタ株を同時に識別可能なリアルタイムPCR検査キット「KANEKA RT-PCR Kit “SARS-CoV-2 (Omicron/Delta) ver.2"」を3月31日から発売します。本製品は希望小売価格 税込121,000円(検査100回分)です。

 本検査キットは、当社の遺伝子検査関連の技術を活かして開発した独自の試薬を用いて、3種の変異株の有無を一度のPCR検査で確認することができます*。そのため、検査負担の軽減に加え、臨床現場における変異株毎の最適な治療薬の選定や、治療方針の選択などにも役立てられることが期待されます。

 当社はこれまでに、独自の検体前処理技術により1時間以内の結果判定が可能な体外診断薬「カネカ Direct RT-PCRキット SARS-CoV-2」や、4種類の変異株を同時に検出できる「KANEKA RT-PCR Kit “SARS-CoV-2(L452R/E484Q/E484K/N501Y)"」、オミクロン株とデルタ株を識別する「KANEKA RT-PCR Kit “SARS-CoV-2(Omicron/Delta)” 」を発売してきました。これら当社製品は医療施設、検査センターのほか、スポーツの世界大会や海外渡航前において使用され、多くの検体の短時間での検査に貢献しています。

 当社は新型コロナウイルスを始めとする感染症対策の研究開発を進める「インフェクション研究チーム」を立ち上げ、PCR検査キットのラインアップを拡充するとともに、DNA ワクチン原薬・中間体の受託製造、抗体医薬品の開発、PCR 検査試薬および検査キット供給、定温輸送パッケージによるワクチン輸送など、新型コロナウイルス問題の課題解決に向けて幅広く取り組んでいます。


以 上


*新型コロナウイルス変異検出と変異株の関係(+:陽性 -:陰性)

ウイルスのスパイク蛋白質のアミノ酸の変異のことで、変異の内容によって名称が異なる。L452R変異はスパイク蛋白質の452番目のアミノ酸が、L(ロイシン)からR(アルギニン)に変化したもの。N856KはN(アスパラギン)からK(リシン)に、E484AはE(グルタミン酸)からA(アラニン)への変化のこと。

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