Loading

NEWSニュース

2020.07.03

(Vol.3)簡便なDNA抽出方法とLAMP法の組み合わせで、単一の米粒や米粉からイネ遺伝子を検出可能に。

“カネカ温調機能付き吸光度計MyAbscope” が、以下の論文に掲載されました。

<論文情報>
Rapid DNA template preparation directly from a rice sample without purification for loop-mediated isothermal amplification (LAMP) of rice genes
J. Narushima et al., Bioscience, Biotechnology, and Biochemistry, 84, 670-677 (2020)

<論文の概要>
筆者らは、LAMP法を用いて、単一の米粒(Oryza sativa)または米粉からDNAテンプレートを迅速に得ることが可能な前処理方法を開発しました。
アルカリ溶解試薬(25 mM NaOH、0.2 mM EDTA)と中和試薬(40 mM Tris–HCl [pH 5])で得られるDNA抽出液を用いてLAMP反応を実施した結果と、精製して得られた同等量のDNAテンプレートでのLAMP反応の反応効率は同等でした。上記のアルカリ溶解試薬と中和試薬で得られたDNA抽出液の安定性については、室温で最大6日間保存できることを確認しています。

LAMP法でイネの遺伝子を検出するために開発された上記DNA抽出方法により、特別な実験装置を使うことなく、迅速、簡単、低コストにイネの遺伝子の検出が可能になりました。
また筆者らは、手間のかかるDNA精製や特別な実験室を使用せずに単一米粒または米粉を検出可能にするために、核酸増幅を目視(色調変化)で検出可能なLAMP法を開発しました。

この核酸増幅を目視(色調変化)で検出可能なLAMP法において、“カネカ温調機能付き吸光度計MyAbscope” を用いてLAMP反応を実施しております。

製品に関するお問合せ