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2020.06.18

(Vol.1)葉だけでなく茎や根、種子など、これまで判定できなかった検体でも検出が可能な大麻DNA検出システムを開発。

「カネカ核酸クロマト 大麻草DNA検出キット」、「カネカ簡易DNA抽出キットversion 2」が、以下の論文に掲載されました。

<論文情報>
Development of simple and accurate detection systems for Cannabis sativa using DNA chromatography.
Tadashi Yamamuro et. al. Forensic Science International 291 (2018) 68–75

<論文の概要>
近年、単なる大麻葉だけでなくオイルやクッキーなど多様な形態の大麻加工品が流通しており、こうした状況に対応するために、大麻DNAを分析する必要性が高まっています。
この研究を通じて、警察庁科学警察研究所と共同で核酸クロマトグラフィーを使用した大麻DNA検出システムの開発に成功しました。検出は肉眼で行うことができ、操作にはサーマルサイクラーのみが必要です。

カネカ簡易DNA抽出キットversion 2を用いて「大麻葉、芽、茎、根、種子、樹脂、および大麻葉とタバコにブレンドしたもの」から10分間でDNAを抽出した後、大麻DNAを検出できるマルチプレックスPCR増幅が可能な「カネカ核酸クロマト 大麻草DNA検出キット」を用いることで、カンナビノール酸合成酵素遺伝子を用いた薬物型と繊維型の大麻とを区別することができました。
尚、大麻草以外のサンプル60種との非特異的な反応は観察されませんでした。

上記の成果は、「カネカ核酸クロマト 大麻草DNA検出キット」として購入可能です。

<論文へのリンク>
https://www.sciencedirect.com/science/article/pii/S0379073818304924?via%3Dihub

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