Productカネカ簡易RNA抽出キット(RT-PCR用)
検体(血液、培養細胞など)に試薬を加え、加温するだけでRT-PCRに利用可能なRNA抽出液を得ることができます。操作時間は約30分で、有機溶媒や特別な器具を使わないため、従来のスピンカラム法よりも作業時間の短縮と簡便化に貢献できます。
・適応検体:血液、細胞
・アプリケーション:遺伝子発現解析(RT-PCR)
使用方法
使用例1 培養細胞からのRNA抽出及びRT-PCRによる検出結果
105個に調整した接着細胞(HEK293T)または浮遊細胞(Jurkat)から、本品を用いてそれぞれのRNAを抽出した。抽出液を鋳型RNAとし、PrimeScript One Step
RT-PCR Kit Ver.2(タカラバイオ社製)を用いて、T3000 Thermocycler(Biometra社製)にてACTB
mRNAを標的としたRT-PCRを実施した。RT-PCR産物を電気泳動に供し、鋳型RNA特異的な増幅断片を検出した(図1,2)。また、検体に含まれるゲノムDNAが抽出液に残存していないことを確認するため、抽出液を鋳型とし、TaKaRa
Ex Taq (タカラバイオ社製)を用いてT3000 Thermocycler(Biometra社製)にてPCRを実施した。PCR後の溶液を電気泳動に供し、増幅断片が検出されないことを確認した。(図1,2)
使用例2 マウス血液からのRNA抽出及びRT-PCRによる検出結果
抗凝固剤としてヘパリンを添加したマウス血液から、本品を用いてRNAを抽出した。抽出液を鋳型RNAとし、PrimeScript One Step RT-PCR Kit
Ver.2(タカラバイオ社製)を用いて、T3000 Thermocycler(Biometra社製)にてH3f3a
mRNAを標的としたRT-PCRを実施した。RT-PCR産物を電気泳動に供し、鋳型RNA特異的な増幅断片を検出した(図3)。また、検体に含まれるゲノムDNAが抽出液に残存していないことを確認するため、抽出液を鋳型とし、TaKaRa
Ex Taq (タカラバイオ社製)を用いてT3000 Thermocycler(Biometra社製)にてPCRを実施した。PCR後の溶液を電気泳動に供し、増幅断片が検出されないことを確認した。(図3)
KN-T110004
カネカ 簡易RNA抽出キット (RT-PCR用)
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・保管温度:(-20℃~4℃) 試薬A
(冷凍(-20℃以下))DNase Ⅰ
・使用期限:製造日より1年