Productカネカ簡易DNA抽出キット version2(研究用)
プロトコル
検体前処理
【植物】
5~8㎜四方に切断した葉やホモジナイザーで破砕した種子片※を1.5mlチューブへ加える。
【血液】
抗凝固剤(ヘパリン、EDTAなど)を添加した5~15μlの血液※を1.5mlチューブへ加える。検体量が少ない場合、Solution A:Solution Bの比率を変えずに全体量を減らし、使用して下さい。
【動物組織・マウステール】
5~8㎜に切断したマウステール※を1.5mlチューブに加える。
【糞便】
糞便※を100μlの滅菌水に懸濁した後、10μlの糞便懸濁液を1.5mlチューブに加える。
【培養細胞/微生物】
細胞懸濁液※を、103~105個程度になるように1.5mlチューブに加え、遠心し上清を除去する。
※適切な検体量は検体の種類や状態によって異なります。
主操作
- 1.5mlチューブにSolution Aを100μl添加し、ピペッティングにてよく混合する。
- 1.5mlチューブをヒートブロックなどで98℃、8分間インキュベートする。
(注意)インキュベーション時はPCRチューブの内圧が上がり、蓋が開き内容物が飛散する恐れがありますので、キャップロックなどで蓋をロックして下さい。
また、PCRチューブが十分冷めてから蓋を開けるようにして下さい。 - 1.5mlチューブを室温まで放冷し、Solution Bを14μl添加し、ピペッティングにてよく撹拌する。
- 上記3で得られた抽出液をPCRにかける前によく撹拌し、PCR溶液に対して0.1~1%の抽出液を入れてPCRにかける。
(注意)抽出液に多量の沈殿物が含まれる場合は、4℃、5000rpmにて5分間遠心し、上清を鋳型DNAとして用いることを推奨します。
原理
検体にSolution Aを添加し、加熱すると、
膜が破壊され、DNAが細胞外に流出します。
溶液中にはPCRを阻害する物質が含まれており、このままではPCRがうまくかかりません。
Solution Bを添加することで、
PCRを阻害する物質がマスキングされるため、
精製不要でPCRを行うことができます。